可能性だけなら腐るほどある

「理想のボディラインに! ヘルシー&パワーフードレシピご紹介」
ヤフーの広告。理想のボブ・ディランに!って見えた。病気や。
タクオとカワボンと名古屋旅行に行っててんけど、最終日で、ろくに寝てないし、中学生か言うくらいの小も無いタクオの冗談に真剣に傷付いてたりするくらいテンションダダ下がりやってんけど、レコード屋に着いた瞬間オレ元気。めっちゃ元気。
よう言うやん、ロック・スターの皆さん「音楽が無いと生きていけないからね」。オレもそんなん言えたらええなー思いながら、でもホンマなんかなー、ツタヤの半額期間のたびに規定量のアルバム十枚分借りに行ったりとか、一人で日本橋歩き回ってやっすいレコードジャケ買いしたりとか、ルーツ聴こうとするから全然皆知ってるような歌とか歌えんし、そんなんでなんだか自信なくなったりして、オレめっちゃ音楽聴いてるでしょう!?みたいな、キャラづくりなだけで、ホンマは無くてもいけるんちゃうか、内面の奥底は伴ってないんちゃうか、とか思って自身無かってんけど、しょうも無いとこで自信が持てました。

どうも、ヨシミタクヤです、ロックンロール・フリークです。

しかし、ガツンとこないし、ピンともこない。グッとこないし、パッともしない。小も無さ過ぎて書くのもめんどくさいくらいの小も無いミス―それの多さやただひたすらなドン臭さ。十八歳、あと三ヶ月もしないうちに十九になる、仮性包茎の童貞です。


何故そんなにロックが好きなんですか?
「中学の時、スクライドって言うアニメが好きだったんですよ、DVD全巻持ってるくらい。休み時間みんな運動場に出て健康的な遊びをしてるのに、教室に一人、ポツンとそれのノベライズ本読んでたり、もちろん電撃文庫の(笑)そんな奴いじめられたり―そない言うほど酷いもんじゃ無かったすけど、いじり倒されたりするわけですよ。もうモテ無いじゃないすか(笑)なので高校入る時、これはいかん!となったわけですよ、なんか人前に出る部活に入ろうと。そして流れで軽音部に入り、ギター弾きいの、ロック聴きいのになったわけです」

やっぱりモテるためですか(笑)
「現実問題全くモテないんすけど(笑)気質がね、オタクなんですよ。アニメオタク、ゲームオタク、マンガオタクなら、うわー気持ちわるーってなりますけど、ロックンロールオタクならなんだか変な人で終わるんですよ、多分。オタクにする対象―それはそいつの人生においての救いのことだと思うんですけど―それを、オタクが人目を気にして決めたら、ロックンロールだったんです、きっと」

では、最後にこのインタビューを聴いている皆さんに何か一言お願いします
「この三年間でタクオをあいぶさきに会わしてやる。この一年間でカワボンに彼女が出来るように仕向けてやる。
いちいち名言めいた喋り口で、ガツンときて、ピンとくる。グッとして、パッとしている。もしくはサラリと死んでると思う。見てな」


・今夜のリコメンド・ミュージック
シャウト・トゥ・ザ・トップ/スタイル・カウンシル
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・リコメンド・ブック
おぼえていないときもある/ウィリアム・バロウズ
でお送りしました。