山

ダラダラ踊るぜ。ランニング・ベースが聴こえたら足と腕が動き出す、メガネがずれる。ずれたメガネ、猫背、トレンチ・コート、ハット、カメラのミニバック。
佃島のマンションの八階に家を構える吉見家。我が城です。その我が城から天気の悪い日には全く見えず、天気の良い日にはなんとなく輪郭が見える程度の山へふと行こうと思い立った昨日。あんまり腹減ったから道中のファミマでどんべいのカレーうどんを食う。店員のくにはらさんがかわいかったなあ。家から自転車で二、三時間もしたら山につく。どこここ。伊丹？阪急池田駅前？行きより帰りが辛かったなあ、行きはもうでっかい目印がばっちりあるからそれに向ってとりあえずペダルを踏んでたらそれでいけるけど、帰りはどうしようもなかったなあ、似たようなマンションなんか腐るほどあるし、地元に近づけば近づくほど似たような風景になっていく。工場地帯の、なんか目に付くもの全部がすすけてて、グレーがかってたり、意味も無く窓が割れてたりする感じ。結局はいつもどうり、交番かコンビニはそこら中にあるからありがたい、ここどこですか？と質問する。いつもどうり、は？と言う顔をした後おまわりさんは親切に教えてくれる。日が暮れるまでに帰りたかったな、手袋忘れたから凍傷になりそうだ。

普遍でめまいがするなあ。家帰ったら夜中まで作曲した絡みづらい曲をパソコンに録音する作業をしている。ご飯やでと知らせに来た弟の声が入ったり、その後にレコーディングしてんねんボケェとオレのシャウトが入ったりしている。無いものばっかりねだるなあ、自意識過剰過ぎて、情けないままでいいもんな皆。