外套(トリッピン・トレンチコート)

ノー・ファン、ノーファン。まるでフィクションのような、ね、心臓高鳴り飲み干そうと注いだミルクが波立つような、何かないかね。あの子と手をつないだだけで半勃ちしちゃうような僕らだ。バイオリズムのように襲ってくる憂鬱と欽ちゃんジャンプを、文学、音楽、映画、お昼ねをビルト・イン・スタビライザーとして、何とか山も谷も無いように半笑う毎日です。しかし大江健三郎は暗いな、ユーモアが無いや。インタラスティングではある。
起きたん九時ごろやったかな。人間完全に目が覚めるまで二時間から四時間かかるそうな。それまでは夢うつつ、なら、会えるかね。
子牛を何故だか飼っていて、その子牛を散歩させているといつの間にやら現実のほうのペットのソラ(猫、メス、2才)に変身して、でもどこか名残が尻尾に残っていた。その子牛を散歩に連れて行くとき、我が家はマンションなのでエレベーターで降りるんだけど、乗り込んですぐくらいに子牛の鼻が燃え始めた。燃え方が、タバコの巻紙が燃えていくような感じで、いくら吹いても子牛の鼻は徐々に燃えていくばかりで、かわいそうだから、火傷覚悟で子牛の鼻先を手で払ったら、意外と熱くは無かった。
夜になって、あの子とどこかの商店街を歩いていて、バイト先の店の前を通ったとき、中から店長に仕事が残ってるよと呼び止められたので、仕方なくあの子と別れる。店の入り口付近で制服に着替えているとき、反対側の歩道にいるあの子にお尻を出して待っててと合図をしたら、あの子もお尻を出して答えてくれた。なんだか少しエッチだった。
とうとうオレも初体験!しかし生徒会長に邪魔をされる!どうするオレ、あの子は先に寝ちまった!みたいな夢も見たな。しかし酷いな。夢と言うのはその日に起こったこととか前の記憶とかを整理してる過程が映像化(いやでも、映像も変やな。中学の時とか漫画家目指してたから夢の中で絵の練習してたり、この絵絶対覚えてて目え覚めたら描いたろうとか夢の中で思ってて、線の一本一本鮮明に覚えた記憶あるけど、描けない。所詮は、良い絵が描けた、と言うイメージやら雰囲気がそこにあるだけで、がっちり留めて置く事は出来ない)されてる感じらしいねんけど、イメージとイメージのくっつけ方が酷いな。タバコの先と濱マイクのDVD一巻のラストの迷い牛がくっつくとは、初体験邪魔されんのはあれかな、クリスマス電飾まみれ週間の中での欲求不満さかね。
妄想も現実も夢もあんま区別がない気がする。町を一人でうろついていたり、学校で一人居残りで卒業制作を進めていたりしたら、しゃれこうべの中と外の境が消えちまってる時がある。デッサンとか色彩構成とかの時もそうやな。だからいつまで経っても課題が上達せえへんのか。