USUME-NO-ICE TEA&SHINSEI

外に谷間を露出した女性が通る。メガネをかける。かけて損をする。頼んだアイス・ティーが来る。以外に、薄い。場所代やな、コーヒーにしときゃよかった。彼女が出来たらつれてこよう。十七年、ランニングシャツと股引でじいちゃんが薄汚れたマルチーズつれていい天気の下散歩してるような佃島って言うダイオキシンだらけの中洲で生きてきていつも前通るだけやってんけど最近のくだらん奴らとの喫茶店通いの流れで入ってみた英国屋はダイオキシンとかシャットダウンしそう。鼻毛の伸びる速度もゆるまりそう。客はしゃあない、おばはんばっかりやけど。ここは独り占めやな、ちょっと高いけど雰囲気は今までで一番モダーンな気がする。トイレに行く。新聞か何かの切り抜きが額に入れられて小さく掛けてある。店長の禿げあがった渋めの声のおっさんは日本で初めてのコーヒーマイスターの称号を持ってる人らしい。コーヒーにしときゃよかった、いつも通りかゆいオレのおいなりさんボリボリかきながら呟く。